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FORMULA NIPPON 特別戦 FUJI 2012年11月18日 <決勝>

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予選  ▶ 決勝
天候:晴れ | コース状況:ドライ
決勝結果
#38 平手 晃平 6位 / #39 国本 雄資 4位
2012年特別戦 決勝 前日の雨も上がり朝から晴天となった富士スピードウェイ。雪を頂いた富士山も再びその美しい姿を見せた。3日間にわたり繰り広げられたシーズン最後のイベントも最終日を迎えた。

 前日の雨中の予選で、特別戦とはいえ自己ベストとなる3番グリッドを得た国本と雨の多いコンディションでのアタックとなっても素晴らしい走りを披露して7番グリッドを獲得した平手のProject μ/CERUMO・INGINGは、朝早くからピットウォーク、Fニッポン、スーパーGTの全車両とドライバー全員が一堂に会したオープニングセレモニー、そしてグリッドウォークといったさまざまなイベントに参加。チームスタッフたちは決勝レースに向けて着々と準備を進めていた。

 午後0時ちょうどに22周で争われるFニッポンの決勝レースのフォーメイションラップがスタート。気温は15度まで上がり路面温度も22度に達し、前日の予選とは全く違うコンディションとなった。午後0時3分、レッドシグナルがブラックアウトして決勝レースがスタート。3番グリッドの国本はホイールをスピンさせ出遅れて5位へ、平手は自分のポジションを守って7位で1周を戻ってきた。2周を終えるころにはトップ4台が後続を引き離し始め、国本もやや距離を置かれる展開に。国本の後ろにはチャンピオン経験を持つベテランの松田次生が好スタートを決めてポジションを上げてきており、その松田を平手が追いかける。

 国本と松田の5位争いは、松田が距離を詰めれば国本がそれをしのいでリードを広げるといった内容の繰り返しで、国本は松田に並ばれることもなく5位を守り、またミスを犯すこともなく中盤、終盤を走り続けていった。いっぽう平手は松田との距離がやや離れ単独7位の走りを続けることに。やがて今年のチャンピオンである中嶋一貴が後方から追い上げてきて、平手の1秒後方まで迫ってきた。しかし平手は落ち着いて中嶋との距離を守りいよいよスプリントレースも終盤に突入した。

2012年特別戦 決勝 19周目に国本は松田に0.354秒差まで迫られるが、残り3周で逆にその差を広げて5位でチェッカー。平手も中嶋を寄せ付けることなく7位でチェッカーを受けた。レース後の再車検でトップチェッカーを受けたアンドレ・ロッテラーの車両が規定違反となり失格に。2位以下のドライバーは全員ひとつ順位を上げて最終結果となった。このため国本は4位、平手は6位という順位が確定することとなった。

 初日の晴れ/ドライでのフリー走行、二日目の雨/ウェットのスーパーラップ方式の予選、そして再び晴れ/ドライでの決勝レースと、めまぐるしく変わったコンディションのなか、4位、6位という好結果を残したProject μ/CERUMO・INGING。来年より「スーパー・フォーミュラ」と名称を変えるため、今回がFニッポンの最終レースとなったわけだが、この結果は反省点はあるものの来年につながるものとなるだろう。19~20日に富士で行われる合同テストで課題をひとつずつクリアにしていき、新生スーパー・フォーミュラでは今年以上の成績を残してくれることに期待がかかる。

 

2012年 特別戦 決勝ドライバー/#38 平手 晃平

 「スタートはいい出だしだったのですが、出遅れた国本を避けようと外側に逃げたのが失敗で少しポジションを落とす結果になってしまいました。今回はフリー走行で調子が悪かったものの予選では良さそうな雰囲気があり、決勝前の8分間のフリー走行では少しいいフィーリングがありました。欲を言えばリヤ(の車高)をもう少し落としたかったですね。自分のクルマはメカニカルグリップがいまひとつで、中盤までのセクター1と2ではそこそこいいのにセクター3になるときつくなってしまいます。リヤタイヤの磨耗も少し減り気味でしたからもう少しセッティングを煮詰めたかったです。(中嶋との7位争いは)差が縮まったり離れたりで自分の走りも悪くないのかなという印象を持ちました。僕たちにはたくさんの課題があると思うので、明日からのテストで少しでもいいものをみつけて来年につなげたいと思います」

 

2012年 特別戦 決勝ドライバー/#39 国本 雄資

 「スタートというのは今年の課題でした。今回は何とか決めようと思っていたのですがクラッチがつながった瞬間ホイールが空回りしてしまいポジションを落とすことになりました。その後コンディションは悪くなかったのですが、クルマのバランスがいまひとつ良くなく前の4台には逃げられてしまいました。(松田の追い上げには)僕がミスさえしなければ大丈夫だと思い、後ろを見ずに前だけを見て走りました。正直今回の結果は悔しいです。しかしまだまだレベルアップできるかなと思えるような内容でした。このオフに十分な準備をして強くなって来シーズンを迎えたいと思っています」

2012年 特別戦 決勝監督/立川 祐路

 「国本はスタートで失敗したのがすべてですね。表彰台も狙える位置だったのですがしょうがないですね。追いかけられたとしても上位陣のオーバーテイクは難しいでしょう。平手は普通の内容かなと思いました。スタートグリッドもいまいちだったし、今週はあまりいいところを見せられませんでした。2台の結果は4位と6位でしたからチーム的にはポジションは悪くないと思います。特にシーズン中盤から後半にかけてはみんな頑張ってチーム一丸となって、徐々に上向いています。来年はさらに上位を目指して飛躍できるよう頑張りたいと思います。一年間応援ありがとうございました」

 

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