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SUPER FORMULA Rd1 SUZUKA 2017年4月22日 <予選>

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予選  ▶ 決勝
天候:晴れ | コース状況:ドライ
SUPER FORMULA 公式予選総合結果
#1 国本 雄資 2位 / #2 石浦 宏明 4位

2017年SUPER FORMULA Round1 予選 2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕戦が鈴鹿サーキットで幕を開けた。予選から昨年にも増して僅差の戦いが展開されるなか、ディフェンディングチャンピオンとして戦うP.MU/CERUMO・INGINGは国本雄資が2位、石浦宏明が4位となり、両者とも優勝を狙えるポジションから明日の決勝へ挑む。

 昨年悲願のシリーズチャンピオンを手にした国本雄資が、チャンピオンナンバー「1」をつけ新しいシーズンに臨む。一昨年の王者、石浦宏明とともに、P.MU/CERUMO・INGINGは盤石の態勢でチーム、ドライバーズのダブルタイトル連覇を目指す。
21日(金)に行われた1時間の専有走行では、国本が8番手、石浦が9番手と中団にとどまったが、予選を目前に控えた22日(土)のフリー走行では石浦が堂々のトップタイムをマークした。国本は石浦から0.9秒ほどタイムは遅れたが、最終アタック中にコースアウトしたマシンが出たことで、黄旗対応で減速したため。マシンセットアップは上々で、予選に照準を合わせてチームは準備を進めていった。

2017年SUPER FORMULA Round1 予選 公式予選が始まる午後2時の鈴鹿サーキットは、少し雲がかかっているものの温かい日差しに包まれた。気温22度、路面温度は33℃というコンディションでQ1がスタート。P.MU/CERUMO・INGINGの2台は連なってコースに入り、計測2周目で国本が1分37秒618、石浦が1分37秒438というタイムを記録しピットへ戻ってきた。この時点で、石浦は2番手、国本は3番手につけ、2度目のアタックのタイミングを待つことに。残り時間が7分を指したところで、各車が一斉にコースイン。2台も再度コースインし、計測2周目にアタックに挑んだ。ここで国本が1分36秒818、石浦が1分36秒982とそろってタイム更新に成功し、6番手と8番手でQ1突破を果たした。

 午後2時30分にQ2が開始され、7分のセッションで全車が一斉にコースへとなだれ込んでいった。中団の順位でQ1を突破した2台だったが、このQ2では大きくタイムを削り、上位争いに食い込む。まずは石浦が1分36秒241を記録しトップに立つと、続いて国本が1分36秒083を叩き出し逆転トップタイム。チームは1-2体制を築いてQ3進出を決めた。

2017年SUPER FORMULA Round1 予選 Q2同様に7分間のセッションとなったQ3は、残り時間が6分を切ったところで2台はコースイン。国本はトラフィックに絡むこともなく、完全にクリアな状態でアタック開始。2014年にアンドレ・ロッテラー選手が記録した1分36秒996というスーパーフォーミュラのコースレコードを大きく上回る1分35秒997をマークし、タイミングモニターのトップに躍り出た。コースレコード更新でポールポジション獲得なるかと思われたが、その後、シーズンオフのテストから好調ぶりを見せているTOM’Sの中嶋選手が、なんと国本のタイムを100分の9秒上回り逆転。僅差でポールポジションを逃したものの、フロントローグリッドにつけることとなった。
国本に続いてピットを後にした石浦だが、前に1台のマシンが入り込む形でコースイン。それでもウォームアップラップの間に前後のマシンとの間隔をあけ、万全の状態でアタックに入る。僅差の争いの中で結果はわずかにトップ3には届かなかったが、石浦もコースレコードを上回るベストタイムで4番グリッド獲得となった。
2台揃ってトップ4に入ったP.MU/CERUMO・INGING。明日の決勝は35周とレース距離は通常より短いが、1回のピットワークが義務付けられており、チーム一丸で優勝を目指す。

 

2017年SUPER FORMULA Round1 予選ドライバー/#1 国本 雄資

 「金曜日から僕たちのクルマは課題を抱えていましたが、路面状態が良くなれば状況は変わると思っていたので、まずはテストメニューをしっかりとこなして予選に臨みました。Q2に入ったところで路面状況が良くなってきたように感じて、Q3も狙えばポールポジションが獲れると思ってアタックしましたが、あまり大きくタイム更新できなかったのは残念です。明日の決勝はスタートが1番重要。ですが、チームのピットワークも早いので、もしスタートで前に出られなくてもピット作業で逆転できると信じて明日も頑張ります」



2017年SUPER FORMULA Round1 予選ドライバー/#2 石浦 宏明

 「ポールシッターと0.1秒差、2番手とも100分の3秒も違わないタイムでした。アタックが完ぺきではなく、ノーミスで行ければポールポジションが獲れたかなというぐらいクルマの仕上がりが良かったので、結果はとても悔しいです。でも、昨日まではトップタイムなんか見えないような状況だったので、一晩でガラッとクルマが良くなったのはエンジニアとメカニックのおかげですね。だからこそ、自分が100点の走りができなかったことが悔しいです。まだ、レースが終わったわけではないし、2列目は十分優勝の可能性がある位置なので、あきらめずに狙っていきたいと思います」



2017年SUPER FORMULA Round1 予選監督/立川 祐路

「ほんの少しの差で相手にやられてしまいましたが、2台そろって非常に僅差で2番手と4番手につけているので、ポールポジションは逃しましたがまずまずという結果です。正直なことを言えば、シーズンオフのテストを含めて昨日までは、今シーズンのタイヤにうまく合わせきれていない部分が少しありました。その点を2台ともアジャストできた。予選に間に合わせることができたのは良かったです。明日は2台揃って表彰台に上がれるよう、チーム一丸で頑張りたいと思います」



2017年SUPER FORMULA Round1 予選総監督/浜島 裕英

「ポールポジションが獲れなかったのは残念ですが、非常に僅差でした。だからこそ、メカニックたちガレージサイドの1ミスも、ドライバーの1ミスも大きく響く、とても厳しいシーズンになるということも感じる予選になりました。そんな中で2台とも上位に入りましたから、明日のレースも期待しています。メカニックたちにも、ミスのない作業をしてもらいたいですね」

RACE CALENDER

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